出口で詰まる便秘なら迷わず肛門外科を頼るべき理由
お腹が張っている感じはあるのに、いざトイレに行っても出口で便が詰まって出てこない、あるいは強くいきまないと排便できないといった症状に悩まされている場合、適切な診療科は一般的な内科ではなく肛門外科かもしれません。これは直腸性便秘や出口閉塞型便秘と呼ばれる状態で、便が直腸まで降りてきているにもかかわらず、そこから先を排出するメカニズムに問題が生じているケースです。肛門外科、いわゆる痔の治療を行う診療科は、便を出す最後の関門である肛門や直腸の筋肉、神経の働きを詳細に診る専門家です。内科の処方薬を飲んでも改善しない便秘の裏には、直腸がポシェット状に膨らんで便が溜まってしまう直腸瘤や、いきむ際に肛門が逆に締まってしまう奇異性恥骨直腸筋症候群などが隠れていることがあります。これらは外科的な処置や専門的なリハビリが必要な場合があり、消化器内科でも見逃されることがあるため、出口付近の違和感が強いのであれば、恥ずかしがらずに肛門外科の門を叩くことが解決への近道です。診察では指診や直腸鏡などを用いて、物理的な障害や炎症がないかを確認します。一見すると便秘の相談で肛門科に行くのはハードルが高く感じられますが、排便時の痛みや出血、残便感を放置すると痔を悪化させ、さらに排便を控えてしまうという悪循環に陥ります。プロの視点から排便姿勢のアドバイスを受けたり、適切な座薬や軟膏を処方してもらったりすることで、驚くほど排便がスムーズになることも珍しくありません。便秘の問題を内臓だけのトラブルと捉えず、出口のケアという視点を持つことが、長引く苦痛から解放されるための重要なアドバイスとなります。