良いクリニックの見分け方

2025年9月
  • 巻き爪診断までの流れと検査内容

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    巻き爪が疑われる場合、医療機関ではどのような流れで診断が行われ、どのような検査が必要になるのでしょうか。そのプロセスを理解しておくと、安心して受診できるでしょう。まず、医療機関(主に皮膚科、形成外科、整形外科など)を受診すると、医師による詳しい問診が行われます。いつから爪の変形や痛みが気になるようになったか、どの指(または足の指)の爪か、痛みの性質(ズキズキ、ジンジン、歩くと痛いなど)や程度、他に症状(腫れ、赤み、膿、出血、肉芽など)はあるか、爪の切り方や手入れの習慣、普段履いている靴の種類、スポーツ歴、既往歴(特に糖尿病や末梢血行障害など)、家族歴などを詳しく聞かれます。この問診は、巻き爪の原因や重症度を把握する上で非常に重要な情報となります。次に、視診と触診です。医師は、爪の形(巻き込みの程度、角度など)、爪の色、厚さ、爪の周囲の皮膚の状態(赤み、腫れ、炎症、感染、肉芽の有無など)を注意深く観察します。また、爪の縁や食い込んでいる部分を押して痛み(圧痛)があるか、爪がグラグラしていないかなどを触って確認します。多くの場合、この問診と診察所見から、巻き爪(あるいは陥入爪)の診断が下されます。特別な検査は必ずしも必要ではありませんが、原因や状態をより詳しく調べるために、いくつかの検査が行われることがあります。例えば、爪の周囲に細菌感染(爪囲炎など)が疑われる場合は、膿や浸出液を採取して細菌培養検査を行い、原因菌を特定したり、効果のある抗菌薬を調べたりすることがあります。また、稀ではありますが、爪の下に骨の異常(例えば、骨棘や外骨腫など)が隠れていないか、あるいは爪の変形が他の骨関節疾患と関連していないかなどを調べるために、レントゲン(X線)検査が行われることもあります。糖尿病や末梢血行障害といった基礎疾患があり、足の血流状態や神経障害の評価が必要な場合には、血流検査(ABI検査やSPP検査など)や神経伝導速度検査などが行われることもあります。これらの問診、診察、検査結果を総合的に判断し、医師は巻き爪の診断を下し、その重症度や原因を評価して、適切な治療方針を決定します。