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  • アデノウイルス感染症とは?咳が止まらない原因

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    高熱、喉の痛み、目の充血、そしてしつこい咳…。これらの症状が続く場合、それは「アデノウイルス感染症」かもしれません。アデノウイルスは、非常に多くの型が存在し、様々な症状を引き起こすウイルスですが、特に呼吸器系の症状(風邪様症状)や、目の症状(結膜炎)、そして胃腸症状(嘔吐、下痢)などを起こしやすいことで知られています。では、なぜアデノウイルスに感染すると、咳が止まらなくなることがあるのでしょうか。その主な原因は、アデノウイルスが気道(鼻からのど、気管、気管支)の粘膜に感染し、そこで炎症を引き起こすためです。炎症によって気道の粘膜が刺激されると、体の防御反応として咳が出ます。これは、気道内の異物(ウイルスや痰など)を排出しようとするための重要な働きです。アデノウイルス感染症の場合、特に咽頭(のど)や扁桃腺、気管支に強い炎症が起こりやすく、それが頑固な咳の原因となります。咳の性質は、初期には乾いたコンコンとした咳が多いですが、次第に痰が絡んだ湿った咳に変わっていくこともあります。また、アデノウイルスによる炎症は、気道の過敏性を高めることがあります。つまり、気道の粘膜が通常よりも刺激に敏感になり、わずかな刺激(例えば、冷たい空気、タバコの煙、ホコリ、会話など)でも咳反射が起こりやすくなり、咳が長引いたり、一度咳き込むとなかなか止まらなくなったりするのです。さらに、アデノウイルス感染症では、副鼻腔炎(蓄膿症)を合併することもあり、鼻水が喉に落ちる「後鼻漏(こうびろう)」が、咳を誘発する原因となることもあります。特に、夜間や早朝に咳が悪化しやすい場合は、後鼻漏が関与している可能性も考えられます。このように、アデノウイルス感染症による咳は、ウイルスの直接的な気道粘膜へのダメージと、それに伴う炎症、そして気道の過敏性の亢進などが複合的に関与して起こると考えられています。