良いクリニックの見分け方

2025年10月
  • 首の後ろのしこり考えられる原因と種類

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    首の後ろにしこりができる原因は様々で、その種類によって対処法も異なります。代表的な原因と種類について理解しておきましょう。まず、最も一般的なのは「リンパ節の腫れ(リンパ節炎)」です。首の後ろ(後頸部や後頭部)には多くのリンパ節があり、風邪やインフルエンザ、扁桃炎といった上気道感染症や、頭皮の湿疹や傷、虫歯や歯周病など、頭頸部のどこかに炎症が起こると、それに反応してリンパ節が腫れ、しこりのように触れることがあります。多くは痛みを伴い、原因となっている炎症が治まるとともに自然に小さくなっていきます。次に、「粉瘤(ふんりゅう)」、または「アテローム」とも呼ばれる良性の皮下腫瘍です。皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に垢(角質)や皮脂が溜まってできるもので、首の後ろにもよくできます。中心に黒い点(開口部)が見られることがあり、強く押すと臭いのある粥状の内容物が出てくることがあります。細菌感染を起こすと、赤く腫れて痛みを伴います。「脂肪腫(しぼうしゅ)」も、皮下にできる代表的な良性腫瘍で、成熟した脂肪細胞が増殖してできます。首の後ろにも発生し、触ると柔らかく、弾力のある、可動性のあるこぶとして感じられることが多いです。通常、痛みはありませんが、大きくなると神経を圧迫して症状が出ることがあります。また、「筋肉のこり(筋硬結)」が、しこりのように感じられることもあります。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、猫背などの不良姿勢、ストレスなどが原因で、首や肩の筋肉が慢性的に緊張し、硬くこり固まってしまうのです。マッサージやストレッチで改善することがあります。その他、稀ではありますが、「神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)」や「血管腫(けっかんしゅ)」といった良性腫瘍、あるいは「ガングリオン」のような嚢胞(液体が溜まった袋)が首の後ろにできることもあります。そして、最も注意が必要なのが、「悪性リンパ腫」や「他の臓器のがんのリンパ節転移」といった悪性の病気です。これらは、痛みを伴わないことが多いですが、しこりが徐々に大きくなったり、硬くて動かなかったり、発熱や体重減少といった全身症状を伴ったりする場合は、悪性の可能性も考慮し、精密な検査が必要です。