良いクリニックの見分け方

2025年10月
  • 不眠の診断までの流れと主な検査内容

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    不眠の症状で医療機関を受診した場合、どのような流れで診断が行われ、どのような検査が必要になるのでしょうか。そのプロセスを理解しておくと、安心して受診できるでしょう。まず、医療機関(主に心療内科や精神科、睡眠外来など)を受診すると、医師による詳しい問診が行われます。これが不眠の診断において最も重要なステップとなります。医師は、以下の点について詳しく聞き取ります。いつから不眠の症状があるのか。具体的にどのような睡眠の問題があるか(寝つきが悪い入眠障害か、夜中に何度も目が覚める中途覚醒か、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒か、ぐっすり眠った感じがしない熟眠障害か、あるいはこれらの組み合わせか)。睡眠時間や就寝・起床時間、日中の眠気の程度。睡眠に関する生活習慣(寝る前のカフェイン摂取、飲酒、喫煙、スマートフォンの使用など)。現在のストレス状況(仕事、家庭、人間関係など)や、精神状態(気分の落ち込み、不安感、イライラなど)。これまでの病歴や精神科受診歴、服用している薬(市販薬やサプリメントも含む)、アレルギーの有無、家族歴など。これらの情報を総合的に評価し、不眠のタイプや原因、重症度を判断します。次に、身体診察が行われることもあります。血圧測定や聴診などを行い、不眠の原因となる可能性のある身体疾患(例えば、甲状腺機能異常や心不全など)の兆候がないかを確認します。多くの場合、不眠の診断は、この問診と診察に基づいて行われ、特別な検査は必ずしも必要ではありません。しかし、他の睡眠障害(例えば、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群、周期性四肢運動障害など)が疑われる場合や、不眠の原因となっている可能性のある身体疾患を調べる必要がある場合には、追加の検査が行われることがあります。代表的な検査としては、「終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)」があります。これは、医療機関に一泊して、睡眠中の脳波、眼球運動、筋電図、心電図、呼吸、酸素飽和度、いびきの音などを詳細に記録し、睡眠の質や量、睡眠中の異常なイベントを客観的に評価する検査です。また、血液検査で、甲状腺ホルモン値や貧血の有無、血糖値などを調べることもあります。