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2025年9月
  • おたふく風邪のワクチン大人も接種できる?

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    おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、大人がかかると重症化しやすく、精巣炎や卵巣炎、膵炎、難聴といった合併症のリスクも高まるため、できればかかりたくない病気の一つです。では、大人がおたふく風邪を予防するために、ワクチンを接種することはできるのでしょうか。答えは「イエス」です。おたふく風邪ワクチンは、主に子どもの定期接種として知られていますが、大人も任意接種(自費診療)として接種することが可能です。特に、以下のような方は、ワクチン接種を検討する価値があると言えるでしょう。まず、過去におたふく風邪にかかったことがない、あるいはかかったかどうか不明な方です。子どもの頃の記憶が曖昧だったり、診断が確定していなかったりする場合も含まれます。次に、おたふく風邪のワクチンを接種したことがない、あるいは接種回数が不十分な方です。日本では、おたふく風邪ワクチンは任意接種であるため、接種していない人も少なくありません。また、過去に1回だけ接種したという方も、より確実な免疫を獲得するためには2回接種が推奨されています。そして、周囲に感染しやすい環境にいる方、例えば、子育て中の方や、保育・教育関係者、医療従事者なども、自身が感染源とならないため、また自身を守るためにも、ワクチン接種が勧められます。さらに、妊娠を希望している女性も、妊娠中におたふく風邪にかかると胎児への影響は少ないとされていますが、自身の重症化リスクを避けるために、妊娠前にワクチン接種を検討するのが望ましいでしょう。ただし、おたふく風邪ワクチンは生ワクチン(弱毒化した生きたウイルスを使ったワクチン)であるため、妊娠中の女性や、免疫機能が著しく低下している方(例えば、免疫抑制剤を使用中の方や、HIV感染症の方など)は接種できません。また、接種後約1ヶ月は避妊が必要です。ワクチン接種を希望する場合は、まず医療機関(内科や耳鼻咽痕科、予防接種外来など)に相談し、医師に自分の健康状態や既往歴、妊娠の可能性などを伝え、接種の可否や注意点について説明を受けるようにしましょう。