良いクリニックの見分け方

2025年7月
  • 内科でも睡眠薬はもらえる?かかりつけ医の役割

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    不眠に悩んでいるけれど、いきなり精神科や心療内科を受診することには抵抗がある、という方もいるかもしれません。そのような場合、まずは身近な「かかりつけの内科医」に相談してみるという選択肢があります。では、内科でも睡眠薬を処方してもらうことは可能なのでしょうか。結論から言うと、多くの場合、内科でも睡眠薬の処方は可能です。特に、一時的なストレスや環境の変化による軽度の不眠、あるいは他の身体疾患に伴う不眠(例えば、痛みや咳で眠れないなど)であれば、かかりつけの内科医が睡眠導入剤を処方してくれることは珍しくありません。かかりつけ医は、患者さんの普段の健康状態、既往歴、服用中の薬剤などを総合的に把握しているため、不眠の原因についてある程度の見当をつけやすいという利点があります。また、睡眠薬を処方する際には、患者さんの年齢や体力、他の薬剤との相互作用などを考慮し、比較的副作用の少ない、短時間作用型の睡眠薬を選択することが多い傾向にあります。しかし、内科医が全てのタイプの不眠に対応できるわけではありません。例えば、重度の不眠が長期間続いている場合、うつ病や不安障害といった精神疾患が強く疑われる場合、あるいは睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群といった専門的な検査や治療が必要な睡眠障害が考えられる場合には、かかりつけ医から精神科、心療内科、呼吸器内科、神経内科といった専門診療科への紹介を勧められることになります。かかりつけ医の重要な役割の一つは、このような「ゲートキーパー(門番)」としての機能です。患者さんの状態を初期的に評価し、必要に応じて適切な専門医へ繋ぐことで、患者さんがより専門的で効果的な治療を受けられるようにサポートします。したがって、不眠の悩みで最初にどこに相談すれば良いか迷った場合は、まずは信頼できるかかりつけの内科医に相談してみるのが良いでしょう。そこで適切なアドバイスを受け、必要であれば専門医の診察を受けるという流れが、スムーズな問題解決に繋がることが多いです。