-
妊娠中の口内炎いつ受診?何科へ行けばいい?
妊娠中に口内炎ができてしまい、痛みが強かったり、なかなか治らなかったりする場合、どの医療機関を受診すれば良いのか、また、どのタイミングで受診すべきか迷うことがあるでしょう。まず、口内炎の治療を専門的に行っているのは、「歯科」または「口腔外科」です。かかりつけの歯科医院がある場合は、まずはそこで相談してみるのが良いでしょう。歯科医師は、口内炎の状態を診察し、原因や症状に応じた適切な処置やアドバイスをしてくれます。妊娠中であることを伝えれば、使用できる薬剤の選択などにも配慮してくれるはずです。特に、口内炎が1週間以上続く場合、痛みが強くて食事や水分摂取が困難な場合、口内炎の数が多い、あるいはサイズが大きい場合、発熱やリンパ節の腫れなど全身症状を伴う場合などは、早めに受診することをお勧めします。これらは、単なるアフタ性口内炎ではなく、ヘルペス性口内炎や他の感染症、あるいは稀ではありますが他の疾患の可能性も考慮する必要があるためです。また、口内炎だけでなく、歯茎の腫れや出血がひどい場合(妊娠性歯肉炎)や、虫歯の痛みがある場合なども、放置せずに歯科を受診しましょう。口腔内のトラブルは、早めに対処することで悪化を防ぎ、母体の健康維持にも繋がります。もし、歯科や口腔外科への受診がすぐに難しい場合や、全身的な症状(例えば、高熱や強い倦怠感など)が顕著な場合は、まずはかかりつけの産婦人科医に相談することも一つの方法です。産婦人科医は、妊娠中の母体の状態を総合的に把握しているため、適切なアドバイスや、必要であれば他の専門科への紹介をしてくれるでしょう。特に、口内炎の原因がビタミン不足など栄養面の問題である可能性が考えられる場合や、ストレスが関与していると思われる場合には、産婦人科医からの生活指導や栄養指導が役立つこともあります。自己判断で市販薬を使用する前に、まずは専門家に相談することが、妊娠中の安全な対処法の第一歩です。